クマコネインフォ

熊本コネクションプロジェクト 「クマコネインフォ」2022.12.30号

幾多の自然災害や戦禍を乗り越え
威風堂々とそびえ立つ熊本城

名将・加藤清正が約7年の歳月をかけて慶長12年(1607年)に完成させた熊本城。日本三名城の一つに数えられ、広大な城郭の中に天守閣や櫓、城門が点在するほか、「武者返し」と呼ばれる曲線の美しい石垣などもあり、来るものを魅了し続けています。

明治10年の西南の役では、鎮台兵が約50日も籠城し、難攻不落の城として真価を発揮しましたが、開戦直前の火災で天守・本丸御殿一帯が焼失。昭和35年に鉄骨鉄筋コンクリートで再建されたものが、現在の天守閣です。

しかし、平成28年(2016年)に発生した熊本地震により、天守閣をはじめ、国指定重要文化財建造物13棟や石垣などが壊滅的な被害を受けました。平成30年(2018年)に「熊本城復旧基本計画」が策定され、本格的な復旧工事に着手。翌年には大天守外観が復旧、翌々年には特別見学通路が開通し、昨年6月には天守閣が完全復旧して城内の見学も可能になりました。全面リニューアルした展示は、熊本城天守の歴史にクローズアップ。築城から平成28年熊本地震での被災と復旧までを、フロアごとに模型と映像を駆使して分かりやすく解説してあるほか、シアター映像やタッチモニターによるクイズなどもあり、楽しみながら熊本城のことを学ぶことができます。


天下の名城で迎える厳かで賑やかな新年
復旧・復興の軌跡を心に刻む

例年、多くの来場者が訪れていた「熊本城迎春行事」も熊本地震の被害により、二の丸広場等に場所を移して開催されていましたが、天守閣の完全復旧に伴い令和4年から天守前広場での迎春行事を再開。熊本城おもてなし武将隊の「いざ、開門!」という声と同時に多くの人が訪れる姿を見た熊本城総合事務所の三村剛一郎さんは「令和3年のお正月は新型コロナの影響で迎春行事さえ開催できませんでした。さらに今年は6年ぶりの天守前広場での開催ということで非常に感慨深かったですね。晴天のもと、天守閣の真下で繰り広げられる太鼓や獅子舞、それを見てマスク越しではありますが表情を緩める来場者を見たときに『やっぱり迎春行事はここが一番似合う、ここでやらなくてはいけないものだ』と改めて実感しました」と話します。

また、新春祝獅子舞を披露する「熊本新町獅子保存会」の事務局長・宮本茂史さんも「天守前広場で舞う獅子舞は格別で、身も心も引き締まる。熊本でしか味わうことのできない、お正月の雰囲気をぜひ大切な人と体感して欲しい」と語ります。

当初の予定では2037年に完全復旧予定でしたが、大規模な石垣の復旧は国内に前例がなく、想定より工法の検討に時間がかかっているなどの理由から、計画よりも15年遅れの2052年度に完全復旧すると発表がありました。「残念」という声も多いですが、ずっと先の未来へ受け継いでいくため、今は少しだけ我慢。

「来春には宇土櫓の解体保存工事が本格化するため、大天守・小天守との共演が見られるのもあと僅かです。復旧工事期間中だからこそ見ることができる、日々変化する熊本城の姿を楽しんでいただければ」と三村さん。完全復旧までの長い道のりを一緒に応援していきましょう。


旬感トピックス
熊本城迎春行事

新年を祝う恒例行事「熊本城迎春行事」が天守閣前広場、二の丸広場で行われ、元旦は無料開園されます。「かわらけ」と呼ばれる素焼きの盃も無料で配布(限定数、整理券配布あり)するほか、新春獅子舞、新春太鼓の演奏や熊本城おもてなし武将隊によるステージが予定されています。(12/30~1/2は熊本城周遊バス「しろめぐりん」は運休となるためご注意ください)

令和5年(2023年)1月1日 熊本城迎春行事

9:00~

二の丸広場 かわらけ配布(先着2,023人)
北口券売所前 開門口上(熊本城おもてなし武将隊)
北口券売所前 開門太鼓(代継太鼓保存会)

10:00〜

天守閣前 太鼓演奏(代継太鼓保存会)

10:30~

天守閣前 ひごまる隊・熊本城おもてなし武将隊ステージ

11:00~

天守閣前 獅子舞演舞(新町獅子保存会)

11:30~

天守閣前 太鼓演奏(代継太鼓保存会)

14:30~

天守閣前 ひごまる隊・熊本城おもてなし武将隊ステージ


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